SNS運用の9つの誤解と失敗例
このページ内でのSNSの定義はX、Instagram、tiktok、Threads、YouTube、facebookとします。
- フォロワーが多ければ売上が増えるという誤解
フォロワー数と売上は比例しません。とりあえずフォロワー数を増やそうとするのは失敗します。これが最も誤解されやすい失敗例です。 - SNS運用をすれば自然にインプレッションが増えるという誤解
むやみに投稿数を増やしてもインプレション(閲覧数)は増えません。よくある間違いとして、毎日投稿をしてインプレションを増やそうとする投稿者がいますが、それだけでは失敗します。インプレッションを増やすには、ターゲット層に合ったコンテンツ作成や、適切なタイミングでの投稿、そして有料広告の活用などが必要です。また、インプレションが増えたところで適切な導線設計やストーリー設計がなければ、商品購入にはつながりません。 - 無料で簡単にSNSを伸ばせるという誤解
有料広告を使わずに成果を出すには多くの時間と労力が必要です。有料広告を使わずにSNSを成長させるには、多くの時間と労力が必要です。有機的な成長を目指す場合、コンテンツの品質向上や、ユーザーとのエンゲージメントを高めるための継続的な努力が求められます。無料で簡単に成功することは稀です。よくある勘違いとして余った予算と片手間でSNSをやろうとしますが、SNSはそんなに簡単に成功できるものではありません。一大プロジェクトであり一代メディアなのです。 - 他社の成功事例をそのまま適用できるという誤解
自社に合った戦略が必要で、他社事例のコピーは効果的ではない。他社の成功事例をそのまま自社に適用すると失敗します。よく事例ばかり調べて、事例を参考にSNSを始められるケースが多くありますが、参考にはなっても成功確率は上がりません。各企業のビジネスモデルやターゲット層、ブランド価値観が異なるため、自社に合った戦略を設計することが重要です。他社の事例を参考にすることは良いですが、自社の特性に合わせたアプローチが必要です。 - SNS運用は簡単で手軽だという誤解
実際には専門知識や持続的な努力が求められます。SNS運用は外見上は簡単に見えますが、実際には専門知識や持続的な努力が求められます。効果的なコンテンツ作成や、ユーザーの行動分析、そして戦略的思考が必要です。短期間で成果を得ることは難しく、長期的な視点で戦略を立てることが重要です。 - SNSからサイト集客できるという誤解
SNSはウェブサイトへ誘導してサイトのアクセスを増やすことは難しいです。例えば、SNSからオウンドメディアの誘導です。SNSユーザーの行動パターンや各プラットフォームの設計思想を考慮すると、サイト誘導よりも別の目標(例:ブランド認知度向上や顧客とのコミュニケーション)を設定した方が効果的です。 - 従来型マーケティングと同じ方法で運用できるという誤解
X、Instagram、Threadsはそれぞれ特有のコミュニケーション方法やユーザー行動パターンがあり、それを把握する必要があります。同じフォーマットで投稿しても、認知も売上にも繋がりません。XはXのユーザー特性にあった投稿方法を模索する必要があります。よくある勘違いはtikokに投稿した動画をInstagramのリール動画で配信してしまうことです。ターゲットにあったSNSマーケティングは従来型のマーケティングとは異なります。デジタル環境における消費者の行動パターンの変化や、SNS特有のコミュニケーション方法を理解する必要があります。 - 1年前の運用方法がそのまま使えると言う誤解
SNSも日々仕様が変わっています。それはユーザーの行動特性に合わせて運用側が改善を重ねているからです。例えばInstagramでリポスト(他人の投稿を整理して再投稿)でインプレションが伸ばせた時代もありましたが、たった数ヶ月で状況は変わりました。 - SNS運用会社に丸投げすれば大丈夫という誤解
丸投げでは伸ばせるジャンルは少なくなってきました。ユーザーも見る目が肥えてきたことと、SNSの仕様がユーザーのニーズに合わせて改善を積み重ねることで複雑になったこととが要因です。SNSを本気でビジネスに活かすなら丸投げではなく、運用会社と一緒に試行錯誤する姿勢が大切です。

プロデューサー
小長谷直登